躾か虐待か
- Re・スタートの会
- 2024年12月2日
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家庭内で、父親(または母親)から子供に対する暴言や制裁があるとき、それに対して一方が意見すると、「これはしつけの一環だ」と正当化されてしまうことがよくあります。
「自分も親からしつけとして殴られて育った」などと言って平気で子供に手を挙げる父親もいます。
しつけなのか、虐待なのか。それは、もちろん内容にもよりますが、子供が親からの言葉や行為に恐怖を抱いていて、自発的にではなく、強制的に親の言うとおりに動いているのであれば、親の行為は「モラハラ」や「虐待」に当たります。
家庭の中で、親は圧倒的な権力者で、子供は弱い存在です。子供は全面的に親に頼っているので親に見放されたら生きていけません。どんな理不尽な親でも従うしかないのです。
2022年には、民法822条「親権を行う者は、…監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる(懲戒=子に対する身体や精神に苦痛を加える制裁行為)」
という懲戒権が削除されています。
もしあなたが、配偶者の子供に対する言動や行為に少しでも疑問を持ったら、「家庭の中のことだから」、「夫はしつけの一環だと言うから」で済ませないでください。
子供の気持ちをよく聞いてみてください。どんな気持ちになっているか。
私もそうでしたが、往々にして、モラハラを受けている当事者は、「うちはまだ大丈夫だ」というバイアスがかかってしまっていて正しい判断ができなくなっています。
児童相談所や、子供の虐待防止センターに、難しければ身近なひとにでも、一度現状を話してみることをおすすめします。いまの自分の家庭がどのくらい危険なのか、客観視することができます。