携帯を壊された件
- Re・スタートの会
- 2024年9月24日
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当時、夫の実家は、夫の祖母の残した土地を巡って兄弟親戚と関係が悪くなっていました。「親戚からの連絡には一切応じるな」「こちらの状況を伝えたりするな」と夫からは言われていました。とはいえ、それまではずっとお正月やお盆には祖父母を囲んで孫たち皆が集まり、親戚とは徒歩圏内の近所に住んでいたため顔を合わせるのも日常茶飯事のことでした。
中でも、叔母は嫁であるわたしをいつも気遣ってくれていました。「実家には遠慮なく帰省しなさいね。私はなかなか田舎に帰らせてもらえなかったから。」と声をかけてくれていました。また、夫の祖父母の家で何かあったときには、嫁である叔母のせいにされる光景を何度も目にしてきました。その度に、夫の家での「嫁」の立場や扱われ方について疑問を持たずにいられませんでした。
ある時、叔母からの連絡に私は応じました。こちらの状況を知らせたわけでも、何でもなく、私に連絡がつくということを知らせたかったのです。
帰宅してそれを知った夫は激高し、私の携帯を思い切り床に投げつけました。画面にひびが入り、使えなくなりました。「悪いのは、親戚と連絡をとったお前なのだから、携帯を壊されても当たり前だ!」とますますヒートアップする夫。
私は当時1歳の長男を抱っこして、泣きながら夜のドコモショップに向かいました。
あのまま、家を出てしまえばよかった。と今では思いますが、あの時の私は、洗脳されていて身動きがとれませんでした。常に、「100%悪いのは私だ」と言われて、そう思い込んでいました。
モラハラ夫は、あなたを理不尽に怒り、恐怖を植え付けることによって、あなたの正常な判断力を奪っていきます。
渦中にいると、なかなかそのことに気づけないので、「自分は本当にそこまで悪いのだろうか。何かがおかしい。理不尽だ。」と少しでも感じたら、第三者の客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。モラハラ被害者にとって、大切なのは、自分が被害を受けていることを自覚することです。