息子とサッカー②
- Re・スタートの会
- 2024年12月23日
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息子のサッカーは、学校が早く終わる水曜日の放課後と、土日祝日に各日2時間ありました。グラウンドを持たないチームであったため、練習場所は、大きな公園の中の広場や近隣の小学校の校庭、区内のスポーツセンターの屋上にある人工芝のグラウンドなど、曜日によって違いました。私も夫もサービス業に従事していて土日休みではなかったため、どちらか休みのほうが練習の送り迎えや見学をしていました。
夫が練習を見学すれば、息子がほかのチームメイトよりも能力的に遅れをとっていることは一目瞭然です。そこで夫は、息子がお友達と比べて出来ないのを克服させようと、他のチームの単発の連習やコーチが個人で開催しているスクールに申し込み、随時息子を参加させるようになりました。中には帰りが低学年の子供にしては夜遅い時間になってしまう練習もありました。ときには、所属チームで2時間練習したあとに、違う団体でさらに2時間練習をして足の痛みを訴えることもありました。私は息子の送り迎えをして付き合いながら、これでほんとにいいのかなと疑問を持つようになりました。どう見ても、息子がうまくなりたい、楽しいという気持ちよりも、夫の息子への過度の期待や見栄が上回っているように見えたからです。
夫は、自分の差配によってサッカー漬けになりそれなりに上達していく息子をみてとても満足そうでした。が、息子への期待値は上がっていくばかりで、息子を褒めたり認めたりすることはありませんでした。
一度、膝の骨の怪我で、3カ月ほど練習を休んだことがありました。そのとき、チームの監督から言われたのは、「○○(息子)は、お父さんからのプレッシャーが強いですね。」ということでした。今考えると、第三者が客観的に見ても、息子は夫からの強い圧力と戦っていたと思います。